技術とは身体、声、生理を認識し、自分の意思に従ってコントロールできる能力と言えます。
自分の表現欲求や周りからの要求を技術に落とし込むことが俳優には必要です。
声をもう少し高く出すことや、右腕の肘から先の力を抜くことなどはその一例ですが、俳優はその技術を自分という道具に対して使用し、高めていく職業であると言えるでしょう。
そしてその技術が、再現性の高い演技と演劇を成立させます。
俳優は自分の行動を日常のレベル以上に認識しコントロールする必要があります。
そしてそのためには、緻密な稽古が必要になるのです。
体力的にきついとか、時間が長いとか、そういったことは緻密にしていく過程で必要になるだけで目的ではありません。
さらに俳優には再現性はもとより、演技の専門家として、専門の分野において、専門的な技術を使って新たな演劇の断片を創りだす能力が求められます。
俳優には環境が必要です。そして環境とは、求められ続ける状況の事だといえるでしょう。
仙台シアターラボは俳優に要求します。
それによって俳優は進化します。
そのことを我々は育成と呼んでいます。
プロフェッショナルを目指す俳優の皆さん、是非一緒にハイレベルな演劇を創りましょう。