仙台シアターラボ公演

 

それでも海に向かう

 

 

作 中村大地 屋根裏ハイツ

 

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構成・演出 野々下孝 

 

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出演 野々下孝

初の現代作家にして、初の一人芝居

 

記憶を失った「わたし」は「わたし」のままなのか?

 

観るものを深い沈黙の彼方へと連れ去る観劇体験

 

卸町アートマルシェソロアクト

2017.10.5-8 

せんだい演劇工房10-BOXbox-3

 

 

ピッコリせんだい参加者向け公演

2018.2.10-12 

宮城野区中央市民センター和室1 

 

仙台シアターラボ三都市ツアー

 

特別な芸術

仙台公演、無事終了いたしました。

 

仙台シアターラボは12月の尼崎、東京公演に向けて準備に入ります。

 

尼崎・東京バージョンを新たに創作するつもりです。

 

是非、尼崎・東京公演にもご来場いただけますようお願いいたします。 

 

 ご来場ありがとうございました。

劇評ラボ

この公演では劇評を募集します。また劇評は仙台シアターラボWEBサイトに掲載いたします。批評することも「演劇活動」のひとつです。皆様のご応募をお待ちしています。

【募集要項】・字数:2,000字程度 ・締切:7/10(月) ・投稿方法:E-mailで、件名欄に「投稿劇評」、本文冒頭に氏名(ペンネームの方は本名・ペンネーム両方)、電話番号、観劇日を明記し、仙台シアターラボsendai.theatre.labo@gmail.com にお送りください。

仙台シアターラボ『特別な芸術』劇評

佐々木久善

 

 演劇は役者のものだ。仙台シアターラボの『特別な芸術』を観て、そう思った。

 「そんな当たり前のことを、何を今更…」と言う人もいるかと思うが、澤野正樹、本田椋、飯沼由和、佐田美菜といった仙台シアターラボを支えてきた役者を欠いた今回の公演は、野々下孝にとって、清水の舞台から飛び降りるような決意だったに違いない。前回の『継承者』に引き続き山澤和幸が出演するにしても、それ以外のメンバーは、仙台シアターラボに初めて出演する女優が三人である。これまでも仙台シアターラボは、新しい役者を取り込みながら、作品を作ってきた。しかし、それは常連のメンバーが基本的な部分を固めていることを前提としており、今回のように、常連の男優二人に新しい女優が三人という配役は、実験的で「新しさ」を感じさせるものだった。

 「新しさ」ということでは、芥川龍之介の「小説」を題材としている点も、これまでとは違っている。前作『継承者』では、シェイクスピア『ハムレット』、その前の『魂が凍結する夜』はソフォクレス『オイディプス王』、前々作『幸福の果て』のカミュ『カリギュラ』と「戯曲」を基に作品を創ってきたが、今回は「小説」である。

 「戯曲」と「小説」、何が違うのか?と考えると、「戯曲」は上演することで完結するものであるのに対し、「小説」は、それ自体で、既に完結しており、それを上演する場合には、分解と再構築が必要となる。その一手間こそが、この作品の「新しさ」につながっている。

 以下で、この二つの「新しさ」から『特別な芸術』を考えてみたいと思う。

 最初に仙台シアターラボに初参加の三人の女優である。

 χ梨ライヒはTheatreGroup“OCT/PASS”出身、後藤史織は演劇集団ナトリウムサナトリウム出身、そして小出侑佳は高校の演劇部で活動し、今年、高校を卒業したばかり、という年齢も経験も異なる三人の女優が仙台シアターラボの舞台に立っている。プロデュース的な公演が普通になった昨今、それは特別なこととは思われないかもしれないが、仙台シアターラボのように、独自の様式を持つ集団に於いては、リスクの伴う実験となる。基礎的な訓練を含めて、共有すべきものが多く、その基礎をマスターして、初めて作品作りが始まるという創作手順は、そこに至る膨大な時間を必要とするが、基礎を共有した後は、それぞれの持つ多様性が作品作りへの強力な武器になる。

 例えば「原作:芥川龍之介」という重い看板に対して、最初の場面のユーミンの替歌のインパクトは、この作品の持つ自由な雰囲気を象徴するものであったし、形態模写の短いエピソードで発揮されるそれぞれの個性は、「新しい」仙台シアターラボを感じさせるものだった。

 この三人の参加によって「芥川龍之介」の持つ、古臭いイメージは払拭され、身近な存在として甦った。そして、この三人の自由を支えているものは、二人の、仙台シアターラボの手法を熟知した男優の力量であった。

 演劇は役者のものだと思ったのは、そういうことなのだ。

 その一方で、仙台シアターラボは、今作で小説を演劇にするという実験も行っている。小説を演劇にするということは、四次元を三次元にするようなものである。

 『特別な芸術』は、芥川龍之介の『歯車』を原作にしているが、物語を描いている訳ではない。しかし、作家、妻、姉、義兄、姉の娘といった登場人物や「義兄の焼死」「ドッペルゲンガー」などの短いエピソードにその「世界」が色濃く反映されている。

 演劇は、現在の芸術である。過去や未来を描き、語る場合でも、あくまで劇場で役者と観客が共有する「今」という時間の中で展開する。リアルな「今」の中に、変幻自在な時間を描くのが演劇なのだ。

 仙台シアターラボは「構成演劇」という手法を使っている。これは、一般的な演劇が長編小説であるとすれば、短編集なのだろう。それぞれに独立した掌編を積み重ね、全体的な印象が形作られてゆく。そして、舞台美術及び衣装は、本の装丁である。「錆びる」イメージで統一された空間は、容赦のない時の侵蝕を、役者と同じくらいの雄弁さで語りかけてきた。

 小説を演劇にする場合、「構成演劇」は、とても有効な手法であるに違いない。短編集のような構造には、観る者の想像力が入り込む隙間がたくさんある。つながっているようで、つながっていない。そんな曖昧さが、観る者それぞれの作品を生み出してゆく。

特別な芸術企画「もう一つの仙台シアターラボ」

アンケートから逆照射する仙台シアターラボ。

アンケートを見ることで芝居の内容を考える。

アンケートを見ることで劇団を想像する。

ありもしない、

観てもいない、

架空の仙台シアターラボを頭の中で作り出す企画です。

 

5時間やっていたら5時間観て入られそうでした。一つ一つの完成度が見事だと思います。芥川作品を知っていればもっと心にきたのかなと、それが少し心残りでした。今後の公演の成功を祈っております。(30代・男性)

 

うまく呑みこめなかったことが少し悔しい。辛いストーリー(不明・男性)

 

なんだかすごく不思議な話だったなと思いました。るりこちゃん、何で死んじゃったんですか?(不明・不明)

 

最後の照明が良かった (不明・不明)

 

綺麗ねー。ののさんは世界を呪ってゐるのね!嗚呼!(不明・不明) 

 

話の内容は少し難しいと感じたが、劇団員の皆様の動き、声、表情、感情全てに目がいきました。(10代・女性)

 

声のハリ、一つ一つの演技にとても心を奪われました。パントマイムで一つ一つものがはっきり見えて、将来表現者になる上で見習いたいと思いました。スローウォーク極めたい。(10代・女性)

 

ビール飲むところそれっぽくてすごかった〜。声張るのがかっこいい!(10代・女性)

 

今日の昼休みに、茨城の母子殺人事件について同僚たちが、事件の背景を想像して各々の物語を言い合ってキャッキャしていたのを思い出しました。

現実がフィクションを上回ることもあれば、想像力の方がより劇的であったりなかったり世の中は不思議です。

野々さんの世界は好きです。構成演劇は苦手だけど野々さんの世界はずっと見ていたい。でも残酷なんだよな・・・。(50代・女性)

 

役者が美しかった(大木みたいなタイプの美しさ。)(不明・不明)

 

音楽が良かったです。身体の動きを見ているだけでも面白く、あっという間に感じました。クスッと笑えるシーンもあって楽しめました。2番目に出てきた女性の話し方や全体の雰囲気がバカリズムの「女子と女子」というネタみたいで面白かったです。(不明・不明)

 

惹きつけるものがありました。ダンスとして面白く観たという感じがします。(不明・女性)

 

久しぶりにこういった芝居を見ましたが、面白かったです。役者さんの動きや演じ方が好きでした。二回見てみたいと思いました。(不明・不明)

 

スキなし!お見事!芝居続ける自信なくなりました。惹きつけられっぱなしの87分でした。(50代・男性)

 

お疲れ様でした!面白かったー!!!とても良いチームワークだと思いました。役者・スタッフ・皆さんとても良かったです。残りのステージも頑張ってください!(不明・不明)

 

最後の音楽、ショパン「遺作」はわかったけど・・・。(60代・男性)

 

皆さん素晴らしく存在感のある役者さんでした。(60代・女性)

 

各シーンの印象が強く、体の内面に訴えかけてくるような公演でした。音と光、セット、役者さんが一つになって創られる空気感、空間がとても心地よかったです。面白かったです。やはり女性の方が日常の観察力があるのかなと思いました。(20代・女性)

 

時は酸のように愛さえも蝕んでしまう、というセルジュ・ゲンズブールの歌詞があります。(不明・不明)

  

  

打ちおろすハンマーのリズムを聞け。

 

あのリズムが存在する限り、

 

芸術は永遠に滅びないであろう。

構成・演出 野々下孝

 

出演 山澤和幸 後藤史織 χ梨ライヒ 小出侑佳 野々下孝

 

仙台公演会場 せんだい演劇工房10-BOXbox-1

    日程 6月9日〜11日

 

尼崎公演会場 ピッコロシアター中ホール

    日程 12月2日、3日

 

東京公演会場 SUBTERRANEAN

    日程 12月9日、10日

 

仙台シアターラボ 2017年企画

2017年も演劇の魅力を伝えるために、様々な活動を精力的に行っていきます。

2017年 演劇部支援事業

2017年 文化庁派遣事業

2017年2月 演劇人交流ラボvol.1 「ポストドラマ演劇におけるテクストとは」

2017年3月 10-BOX舞台芸術見本市

2017年6月,12月 仙台シアターラボ 三都市ツアー

2018年2月 こどもがつくるまちPiccoliせんだい2017 参加者向け公演

写真集『仙台シアターラボの軌跡』

お問い合わせ・連絡先:仙台シアターラボ

TEL:090-9647-4425(野々下)

mail:sendai.theatre.labo@gmail.com