Fukushima Meets Miyagi Folklore project ♯3

構成・演出 [野々下孝(仙台シアターラボ)]
テキスト 大信ペリカン(シア・トリエ)

[仙台で活躍する仙台シアターラボと、福島で活躍するシア・トリエが2018年~2021年までの4年間仙台と福島において互いの地域をリサーチし、「出会う」ことをテーマに合同公演を行うプロジェクト

■日程
2019年6月
15日(土)  16日(日) 各二回
※開場は開演の30分前
※上演時間は約90分を予定
※一部区間無料送迎あり

2019年10月 韓国公演  

■会場 
秋保の杜 佐々木美術館&人形館

■料金

前売一般 [2800]円、 前売学生 [2000]円
当日一般 [3300]円、 当日学生 [2500]円(当日要学生証・各回申し込み先着10名)

■出演
野々下孝
渡邉悠生
宮本一輝
蒼井彩乃(以上仙台シアターラボ)
佐藤隆太(シア・トリエ)
千石すみれ(三桜OG劇団ブルーマー)

■スタッフ
美術 渡邉悠生 
音響 永澤大也
照明 麿由佳里、 宮本一輝 
制作 宮本一輝
製作仙台シアターラボ

■主催
[主催 仙台シアターラボ  シア・トリエ]

予約開始5月11日18:00

■Webサイト
仙台シアターラボ
[https://s-theatrelabo.jimdo.com/](なければ情報源)
シア・トリエ
http://toriking.net/

 

仙台シアターラボ劇団員募集

オーディションワークショップ開催!

仙台シアターラボは2010年に代表の野々下孝を中心に結成した、来年2020年には10周年を迎える劇団です。

仙台シアターラボPV 

https://youtu.be/YpdKF4BtI58

仙台シアターラボ鑑賞型事業演劇公演『LIVEももたろう』PV

https://www.youtube.com/watch?v=bs4BLp3qoYk

●YouTubeChannel

https://www.youtube.com/channel/UCX1wuxJRlx1RVrJl29T4fFA?view_as=subscriber

●Web 

https://s-theatrelabo.jimdo.com

活動内容としては、東仙台にある専用スタジオにて週3回程度の稽古・ミーティング(柔軟運動、筋力トレーニング、発声練習、基礎練習、公演の稽古)と、旗揚げ当初から取り組んでいる、子どもたちやお年寄りなど、劇場に来る機会のない方々に演劇を届ける、アウトリーチ事業が大きな柱になります。

ハイレベルな公演を行うことと、演劇を社会が求める形で供給するアウトリーチ事業を通じて、演劇の発展と、自立した俳優の育成と、演劇の振興を活動の軸にしています。

是非、仙台シアターラボで一緒に活動しましょう。

 

【オーディション詳細】

■日時

以下1日以上参加(遅刻・早退応相談)

2019331() 19:0021:30

201947() 19:0021:30

■会場 

株式会社ライセンスアカデミー仙台支社内東仙台スタジオ    

仙台市宮城野区新田2-19-2    

マップ https://goo.gl/maps/VPbHktoeWXE2    

東盛幼稚園向かい逆の入り口。

■参加費 無料

■対象 

仙台シアターラボと、シア・トリエの創作方法に興味がある方、出演したい方、演劇に興味のある方。

俳優だけではなく、演出部、制作、ドラマターグ、技術スタッフなども募集。

■応募資格 18歳以上の健康な男女、経験不問。

未成年の方は保護者の同意が必要となります。

■内容 柔軟運動、発声練習、基礎エチュード

■準備物 飲み物、運動の出来る服装、室内用運動靴

■申し込み〆切 2019326()

■問い合わせ・申込み 仙台シアターラボ

TEL:090-9647-4425(野々下)

mail:sendai.theatre.labo@gmail.com

下記事項を記入の上E-mailにてご応募ください。

・名前・メールアドレス・電話番号・性別

・生年月日・所属・演技経験・参加希望日時

・観劇した野々下孝演出作品・志望動機200文字以内。

  

また稽古見学のみの方も歓迎いたします。お気軽にご連絡下さい。

 

仙台シアターラボ今後の予定 

仙台シアターラボ シア・トリエ 合同公演Fukushima Meets Miyagi Folklore Project #3 ()

テキスト大信ペリカン(シア・トリエ)

構成・演出野々下孝(仙台シアターラボ)

出演 渡邉悠生宮本一輝野々下孝(以上仙台シアターラボ)佐藤隆太(シア・トリエ)

日程 2019615日(土)、16日(日) 

会場 佐々木美術館

 

仙台シアターラボ シア・トリエ合同公演

Fukushima Meets Miyagi Folklore Project

「みちわたる」

無事終了いたしました!

劇評ラボ

仙台シアターラボ シア・トリエ合同公演 Fukushima Meets Miyagi Folklore Project SAKURA NO SONO 劇評

 

佐々木久善

 

「汽水域」とは、淡水と海水が混在した水域のことを言い、一般的には、川が海に淡水を注ぎ込んでいる河口のような場所のことである。海水と淡水とは容易には混じり合わないため、そこでは、塩分濃度の異なる水が層を成していることが多い。また、生物も塩分濃度の変化に耐えられる独特の生態を持つものだけが生活しており、一説では生物進化の過程で、重要な役割を担ったと言われている。

「桜の園」はアントン・チェーホフの最後の戯曲である。それを原作にシア・トリエ(福島)の大信ペリカンがテキストを書き、仙台シアターラボの野々下孝が構成・演出した作品が「SAKURA NO SONO」である。会場は、中本誠司現代美術館の東館。美術作品の展示を目的とした建物なので、逆L字型に細長く、会場の端では、反対側の端が見えないという構造になっている。ただし、会場の外に中庭があり、そこを通して、反対側の窓の向こうに微かに見ることができるとも言える。

 今回の作品制作では、仙台シアターラボとシア・トリエが合同で作品を創るということ以外に、もう一つ大きな実験を行っている。それは、出演者のオーディションを行ったことだ。その結果として、三角フラスコの瀧原弘子、シアターラボの元団員・永澤真美、ダンサーの渋谷裕子らが参加することになり、単純な2劇団合同公演を超えた複雑なコラボレーションになったと思われる。

 作品は、「桜の園」の世界とは、ほど遠いアパートの一室から始まる。瀧原弘子が演じる一人の女性が、そこで暮らしているらしい。ここで特筆すべきは、瀧原がシアターラボ的な演技ではなく、彼女自身の得意とする自然な演技を貫いていることだ。これは、永澤真美や渋谷裕子やシア・トリエの佐藤隆太も同様で、演技の様式を統一せずに、それぞれの持ち味を残した演技を舞台上に混在させている。その一方で、野々下孝を中心としたコロスのシアターラボ的な演技が空間を満たす。

 これは、多様式の混在という極めて大胆な実験だ。これまでの仙台シアターラボが、演技の様式を統一することで作品を創ってきたのに対して、この作品は対極の美を追究している。仙台シアターラボとシア・トリエが一つのものになることはないと思っていたが、それが、これほど大胆に裏切られるとは、逆に清々しい思いである。しかし、最初から様式を統一するという発想がなかったのではないだろう。作品の創作過程で、それぞれの個性を活かす方向を模索した結果が、この様式の混在という表現に辿り着いたということなのだろう。その試行錯誤の痕跡が、野々下を中心としたシアターラボのメンバーの演技に残っている気がする。

 また、舞台として選んだ中本誠司現代美術館の東館は、常識的に考えれば、演劇を上演するような空間ではない。壁面に飾られた美術作品を鑑賞者が移動しながら味わう構造だ。それを端から端まで客席を設けることで、芝居全体が見える場所とその一部が見えない場所とが発生し、同じ芝居を観た場合でも、印象が大きく違うことになる。また、室内と中庭とを大胆に行き来することで、劇場は、世界へ無限に広がって行くような印象を感じさせるものとなった。

 いつもは一線が引かれ、分け隔てられているものの、境界を消し去り、越境する瞬間、それがこの作品のダイナミズムではないだろうか。

 そこで「気水域」である。そこは、淡水と海水が混在するという特殊な環境であり、特殊な進化を遂げた生物だけが生息している。

 私は「SAKURA NO SONO」を観ながら、「汽水域」のことを思った。「福島と宮城は出会えているのか?」という演劇人・野々下孝の問いは、出会いの様々な形態を模索する作品を創り出したと言える。ロシアと日本、福島と宮城、大信ペリカンと野々下孝…淡水と海水のように混在し、一部は層を成し、また一部は混じり合い、そこに棲む生物は、その環境ゆえに進化した。

 その一方で、せっかく、これだけ特殊な会場で作品を創るのなら、もっと大胆な実験に挑んでも良かったのではないかと思うところもある。

 例えば、見えない場所が発生してしまう構造を、逆に活用して、舞台の両端で、別々の物語が進行したり、シーンの順番が逆になったりするような、大胆な遊びがあっても良かったのではないだろうか。

 Fukushima Meets Miyagi Folklore Projectは、来年1月に福島での新作発表を予定している。今回の実験の成果を踏まえて、より大胆な作品創りに挑んで欲しいと心から思う。

 

仙台シアターラボ 2019年企画

2019年も演劇の魅力を伝えるために、様々な活動を精力的に行っていきます。

2019年 演劇部支援事業

2019年 文化庁派遣事業

2019年2月 仙台シアターラボ シア・トリエ 合同公演                               Fukushima Meets Miyagi Folklore Project #2 みちわたる

2019年6月 仙台シアターラボ シア・トリエ 合同公演                                            Fukushima Meets Miyagi Folklore Project #3

2019年7月 山椒魚 山形公演

2019年10月 韓国公演

2019年冬 仙台シアターラボ シア・トリエ 合同公演                                            Fukushima Meets Miyagi Folklore Project #4 

写真集『仙台シアターラボの軌跡』

お問い合わせ・連絡先:仙台シアターラボ

TEL:090-9647-4425(野々下)

mail:sendai.theatre.labo@gmail.com