仙台シアターラボ 山椒魚  山形公演 仙台公演

 

●山形公演

■日程  7月28日   13:00   17:00   両回ともアフタートークあり

■会場   川西町フレンドリープラザ ホール(舞台上舞台)

■チケット料金 

一般     2800円(当日3300円)

学生前売り  2000円(当日3300円)

P会員     2500円

高校生以下  無料(各回先着10名さま)

遠距離    500円(山形県外からご来場の方)

 ■予約フォーム

https://ticket.corich.jp/apply/99128/

 

●仙台公演

■日程  7月30日19:00〜  上演時間は70分を予定

■会場  せんだい演劇工房10BOX   BOX-2

■料金

一般  2300円※   学生1500円※

遠距離  500円    高校生以下無料(先着申し込み5名限定)

(注意)※は当日500円増し

 

■予約フォーム

http://481engine.com/rsrv/webform.php?sh=2&d=62fa42da1f]

  仙台シアターラボ  シア・トリエ合同公演

 

 Fukushima Meets Miyagi Folklre Project♯3

       

        【BABEL】 

 

 

 

 

 

この故に、その名はバベル、乱れと呼ばる。

こはエホバ彼処に、全地の言葉を乱したまひしに因りてなり。

彼処よりエホバ彼らを全地の表に散したまへり。

全地は一つの音だった。
ここは無数の音が乱れる街バベル。
散りゆく音は止められず、集えば起こるハウリング。
生めよ、増えよ、地に満ちよ。
人の血を流すものは、人に血を流される。
受ける傷のために、我らは人を殺すのか。
ソナーを免れ一つの音へ。

 

 

 

 

原作 旧約聖書
テキスト 大信ペリカン(シア・トリエ)
構成・演出 野々下孝(仙台シアターラボ) 

 

出演 野々下孝 渡邉悠生 宮本一輝 蒼井彩乃(以上仙台シアターラボ)

   佐藤隆太(シア・トリエ) 千石すみれ(三桜OG劇団ブルーマー)
照明 麿由佳里(シア・トリエ)
舞台美術 渡邉悠生
宣伝美術 三月文庫
制作 宮本一輝
製作 仙台シアターラボ

 

●公演日程
2019年6月15日(土)、16日(土)
15日(土)13:30★ 18:00  16日(日)13:30 18:00 
受付開始・当日券販売・開場は開演の60分前       
★アフタートーク  
終了後に演出家や出演者によるアフタートークを行います。
アフタートークのみの御観覧可。
参加費無料 

 

●会場 秋保の杜 佐々木美術館
仙台市太白区秋保町境野字中原128-9

佐々木美術館から愛子まで時間指定の送迎あり。
開演前・終演後に佐々木美術館を見学いただけます

 

●チケット料金(日時指定・全席自由【佐々木美術館入場料込】)
一般前売:2,800円・当日3,300円
学生前売:2,000円・当日2,500円(要学生証)
高校生以下:無料(要学生証・各回申込先着5名)
遠距離割:500円(前売・当日共。宮城県外からのご来場の方)
※本公演は予約制です。プレイガイド・各会場での事前発券はございません。

 

●送迎チケット
「カイン」:無料 (要申込・各回20枚限定)
「アベル」:無料 (要申込・各回20枚限定)

 

●予約開始日 
2019年5月11日(土)

 

●チケット取扱・お問合せ 仙台シアターラボ
Tel:090-9647-4425(野々下)
E-mail:sendai.theatre.labo@gmail.com
こりっち:http://ticket.corich.jp/apply/98610/

WEB:http://s-theatrelabo.jimdo.com/
お名前・電話番号・チケット種類・日時・枚数をお知らせください。こちらからの返信をもちましてご予約完了となります。

 

●Fukushima Meets Miyagi Folklore Project
仙台で活動する仙台シアターラボと、福島で活動するシア・トリエが、2018年から2021年までの4年間、仙台と福島において、互いの地域をリサーチし、「出会う」ことをテーマに合同公演を行うプロジェクト。
時が移り、我々の上に、巨大なうねりが迫りつつあるという時代感覚の中で、演劇がいかに現代の我々を表現しうるかを探るため、中央に向けていた目をお互いに向け、互いを批評し、考察することで、改めて二地域が出会い、その果てに新たな視座を得た各地域が、本当の自分と出会うことを目指す。

 

●これまでの公演
#1 2018年6月 「SAKURA NO SONO」
#2 2019年2月 「みちわたる」

 

●今後の予定
2019年10月 韓国公演 野々下孝 演出
2020年春 福島公演 大信ペリカン 演出
2020年秋  仙台公演 野々下孝 演出
2021年    仙台/福島公演

 

劇評ラボ

仙台シアターラボ シア・トリエ合同公演 Fukushima Meets Miyagi Folklore Project SAKURA NO SONO 劇評

 

佐々木久善

 

「汽水域」とは、淡水と海水が混在した水域のことを言い、一般的には、川が海に淡水を注ぎ込んでいる河口のような場所のことである。海水と淡水とは容易には混じり合わないため、そこでは、塩分濃度の異なる水が層を成していることが多い。また、生物も塩分濃度の変化に耐えられる独特の生態を持つものだけが生活しており、一説では生物進化の過程で、重要な役割を担ったと言われている。

「桜の園」はアントン・チェーホフの最後の戯曲である。それを原作にシア・トリエ(福島)の大信ペリカンがテキストを書き、仙台シアターラボの野々下孝が構成・演出した作品が「SAKURA NO SONO」である。会場は、中本誠司現代美術館の東館。美術作品の展示を目的とした建物なので、逆L字型に細長く、会場の端では、反対側の端が見えないという構造になっている。ただし、会場の外に中庭があり、そこを通して、反対側の窓の向こうに微かに見ることができるとも言える。

 今回の作品制作では、仙台シアターラボとシア・トリエが合同で作品を創るということ以外に、もう一つ大きな実験を行っている。それは、出演者のオーディションを行ったことだ。その結果として、三角フラスコの瀧原弘子、シアターラボの元団員・永澤真美、ダンサーの渋谷裕子らが参加することになり、単純な2劇団合同公演を超えた複雑なコラボレーションになったと思われる。

 作品は、「桜の園」の世界とは、ほど遠いアパートの一室から始まる。瀧原弘子が演じる一人の女性が、そこで暮らしているらしい。ここで特筆すべきは、瀧原がシアターラボ的な演技ではなく、彼女自身の得意とする自然な演技を貫いていることだ。これは、永澤真美や渋谷裕子やシア・トリエの佐藤隆太も同様で、演技の様式を統一せずに、それぞれの持ち味を残した演技を舞台上に混在させている。その一方で、野々下孝を中心としたコロスのシアターラボ的な演技が空間を満たす。

 これは、多様式の混在という極めて大胆な実験だ。これまでの仙台シアターラボが、演技の様式を統一することで作品を創ってきたのに対して、この作品は対極の美を追究している。仙台シアターラボとシア・トリエが一つのものになることはないと思っていたが、それが、これほど大胆に裏切られるとは、逆に清々しい思いである。しかし、最初から様式を統一するという発想がなかったのではないだろう。作品の創作過程で、それぞれの個性を活かす方向を模索した結果が、この様式の混在という表現に辿り着いたということなのだろう。その試行錯誤の痕跡が、野々下を中心としたシアターラボのメンバーの演技に残っている気がする。

 また、舞台として選んだ中本誠司現代美術館の東館は、常識的に考えれば、演劇を上演するような空間ではない。壁面に飾られた美術作品を鑑賞者が移動しながら味わう構造だ。それを端から端まで客席を設けることで、芝居全体が見える場所とその一部が見えない場所とが発生し、同じ芝居を観た場合でも、印象が大きく違うことになる。また、室内と中庭とを大胆に行き来することで、劇場は、世界へ無限に広がって行くような印象を感じさせるものとなった。

 いつもは一線が引かれ、分け隔てられているものの、境界を消し去り、越境する瞬間、それがこの作品のダイナミズムではないだろうか。

 そこで「気水域」である。そこは、淡水と海水が混在するという特殊な環境であり、特殊な進化を遂げた生物だけが生息している。

 私は「SAKURA NO SONO」を観ながら、「汽水域」のことを思った。「福島と宮城は出会えているのか?」という演劇人・野々下孝の問いは、出会いの様々な形態を模索する作品を創り出したと言える。ロシアと日本、福島と宮城、大信ペリカンと野々下孝…淡水と海水のように混在し、一部は層を成し、また一部は混じり合い、そこに棲む生物は、その環境ゆえに進化した。

 その一方で、せっかく、これだけ特殊な会場で作品を創るのなら、もっと大胆な実験に挑んでも良かったのではないかと思うところもある。

 例えば、見えない場所が発生してしまう構造を、逆に活用して、舞台の両端で、別々の物語が進行したり、シーンの順番が逆になったりするような、大胆な遊びがあっても良かったのではないだろうか。

 Fukushima Meets Miyagi Folklore Projectは、来年1月に福島での新作発表を予定している。今回の実験の成果を踏まえて、より大胆な作品創りに挑んで欲しいと心から思う。

 

仙台シアターラボ 2019年企画

2019年も演劇の魅力を伝えるために、様々な活動を精力的に行っていきます。

2019年 演劇部支援事業

2019年 文化庁派遣事業

2019年2月 仙台シアターラボ シア・トリエ 合同公演                               Fukushima Meets Miyagi Folklore Project #2 みちわたる

2019年6月 仙台シアターラボ シア・トリエ 合同公演                                            Fukushima Meets Miyagi Folklore Project #3

2019年7月 山椒魚 山形公演

2019年10月 韓国公演

2020年春 仙台シアターラボ シア・トリエ 合同公演                                            Fukushima Meets Miyagi Folklore Project #4 

写真集『仙台シアターラボの軌跡』

お問い合わせ・連絡先:仙台シアターラボ

TEL:090-9647-4425(野々下)

mail:sendai.theatre.labo@gmail.com